工務店向けWeb広告代理店・運用会社7選|選び方と確認項目

工務店・住宅会社のご担当者で、InstagramやGoogleのWeb広告の運用を外部に任せたいものの、どの会社に何を確認すればよいか分からない方に向けた記事です。公式サイトで住宅・建築向けの支援とWeb広告の運用を確認できた7社と、依頼前の確認項目をまとめました。
広告の運用を頼む相手は、広告の数字だけでなく、見学会の予約や来場まで見て話ができるかで差が出ます。そのため、会社の一覧に加えて、成果指標の置き方、少額のテスト配信、広告アカウントの所有者、レポートの中身、手数料の確かめ方を、見学会の場面に合わせて書いています。Instagram広告の出し方そのものは扱いません。
目次
この記事の運営会社と、掲載する会社の選び方
この記事の運営会社である現次は、工務店・住宅会社向けに広告運用を提供しているため、掲載会社に入れています。現次の説明は他社と同じ基準で、公式サイトの本文に書かれている範囲だけにしています。
一覧に掲載した会社は、次の二つを公式サイトの本文で確認できた会社です。
- 住宅・建築・工務店向けの支援を行っていると書かれていること
- 同じ公式サイトに、Web広告(リスティング広告、InstagramやFacebookの広告など)の運用を取り扱うと書かれていること
確認日は2026年10月です。会社名、所在地、サービス内容は、その日に読めた公式サイトの記載だけをもとに書いています。公式サイトの本文を読めなかった会社は掲載していません。料金は書いていないので、料金や最低出稿額は、各社の公式サイトか見積もりで確認してください。会社は社名の読みの五十音順に並べています。先頭が運営会社なのは読みの順によるもので、順位や優劣を表すものではありません。
工務店のWeb広告に対応する会社7社(五十音順)
先に一覧表で比べ、そのあと会社ごとに公式サイトの記載を読みます。所在地は、公式サイトに掲載されている住所の市区町村までです。
| 会社名 | 所在地 | 公式サイトで確認できた主な支援内容 | 住宅・建築向けと分かる記載 |
|---|---|---|---|
| 株式会社現次(この記事の運営会社) | 公式サイトの会社概要を参照 | Meta広告の運用代行(ターゲティング設定込み)、アカウント設計、投稿運用、イベント企画・集客施策 | 「住宅業界特化SNS運用×イベント集客支援パッケージ」で、対象は工務店・住宅会社 |
| 株式会社シンミドウ | 埼玉県さいたま市 | Meta広告・Google広告の運用代行、Instagram運用代行、HP・LP制作 | 「工務店・住宅会社向け支援」のページがある |
| スリーカウント株式会社 | 静岡県浜松市(東京・静岡に支店) | Google広告・Meta広告ほかの運用代行、ホームページの改善提案 | 「注文住宅・工務店様向け」の広告運用サービスのページがある |
| 株式会社TrustLead | 広島県広島市 | 広告の提案から出稿・運用、SNS運用、ポータルサイト広告の費用対効果の可視化 | 「建築業界特化型」のマーケティング会社と書いている |
| FREEDOM X株式会社 | 東京都中央区 | 広告運用代行(媒体選びから運用)、Webサイト・LP制作、SNS運用支援 | 「住宅業界に特化したマーケティング支援」と書いている |
| 株式会社ミライスタイル | 茨城県つくばみらい市 | リスティング広告を含む、Web制作と集客運用のセットプラン | 「建築業界専門」で、対象は注文住宅を手掛ける工務店・リフォーム会社 |
| 株式会社ライカマーケティング | 福島県郡山市 | Web広告運用管理、ホームページ集客分析レポート、集客の相談 | 建築会社・工務店を対象にした「住宅集客」の支援を掲げている |
公式サイトでの自己紹介は、会社によって「マーケティング会社」「Web運用会社」「正規代理店」などと分かれています。広告を請け負う範囲も違い、広告の運用に加えて、ホームページの制作やSNS運用まで含む会社もあります。違いは後の節で説明します。
株式会社現次(この記事の運営会社)
Meta広告運用代行(ターゲティング設定込み)、イベント企画・集客施策、月次レポートと定例ミーティングを含みます。Google広告は記載なし。公式サイト
現次がInstagram運用代行と広告運用を支援した工務店B社では、見学会・相談会1回あたりの来場が1組から4組前後に増え、来場単価は約50,000円から約17,500円に下がりました(出典: お客様の声 B社)。
株式会社シンミドウ
埼玉県さいたま市に所在する会社で、公式サイトに「工務店・住宅会社向け支援」のページがあります。そのページにMeta広告とGoogle広告の運用代行が掲載されており、広告画像の制作からターゲティング設定、月次の報告と改善提案までを含むと書かれています。すでに配信している広告について、現在の配信状況を見たうえで改善点を提案する、との記載もあります。
広告運用のサービスページは、対象を「埼玉の中小企業」と書いています。埼玉県外の工務店が依頼できるかどうかは、問い合わせで確認してください。公式サイトは工務店・住宅会社向け支援のページと広告運用のページです。
スリーカウント株式会社
静岡県浜松市に本社があり、東京と静岡に支店があります。「注文住宅・工務店様向けインターネット広告運用代行サービス」のページで、Google広告とMeta広告(Instagram広告)に加え、ディスプレイ広告やSNS広告の運用を扱うと書いています。同じページには、毎月1回の運用レポートを作るという記載があります。
各媒体の広告アカウントとタグを発行すると書かれていますが、アカウントの所有者がどちらになるかは、このページでは確認できませんでした。費用の構成は、見積もりで確認してください。公式サイト(工務店向け広告運用サービスのページ)
株式会社TrustLead
広島県広島市に所在する、建築業界特化型のマーケティング会社です。SNS、ホームページ、Web広告の運用をまとめて請け負うと書かれ、広告については、提案から出稿、運用までを行い、すでに出している広告の見直しも提案するとしています。SUUMOやat home、HOME’Sなどのポータルサイトに払っている広告費の費用対効果を可視化する取り組みも案内されています。公式サイト
FREEDOM X株式会社
東京都中央区に所在し、「住宅業界に特化したマーケティング支援」を掲げる会社です。Webマーケティング支援事業のなかに広告運用代行があり、目的に合う広告媒体を選び、希望の予算内で運用を代行すると書かれています。掲載されている媒体は、FacebookやInstagramなどのSNS広告、GoogleとYahoo!のリスティング広告、ディスプレイ広告です。Webサイトの制作、メール配信、SNS運用支援も同じ事業に含まれます。ハウスメーカー・工務店向けのWebマーケティングのコラムも公開しています。公式サイト(マーケティング支援事業のページ)
株式会社ミライスタイル
茨城県つくばみらい市に所在する、「建築業界専門のWEB運用会社」です。対象は注文住宅を手掛ける工務店とリフォーム会社(エクステリアを含む)で、設計事務所、不動産会社、建材メーカーは対象外と書かれています。サービス一覧には、広告単体の項目(「WEB広告」)もあります。
集客運用のページでは、Webサイトの制作とリニューアル、SEOとAI検索対策、MEO対策、リスティング広告をセットにしたプランを案内しています。このプランには、月次の運用報告書と数値報告会が付くと書かれています。契約期間の条件は、見積もりで確認してください。公式サイト(Web運用のページ)
株式会社ライカマーケティング
福島県郡山市に本社があり、宮城県仙台市にも拠点があります。公式サイトは、建築会社と工務店を対象にしたマーケティングと集客の支援を掲げ、「住宅集客」のページを設けています。Web広告については、GoogleやYahoo!のほか、InstagramやFacebook、YouTubeなどの広告を取り扱って運用すると書かれ、サービスには「Web広告運用管理」とホームページ集客分析レポートがあります。公式サイト(住宅集客のページ)
任せる範囲と相手の種類を先に決める
Web広告の外注先は、会社名だけでは種類が分かりません。相手の種類と任せる範囲を先に決めておくと、見積もりを同じ条件で比べられます。
住宅のWeb広告代理店と、運用会社・制作会社の違い
Web広告代理店とは、広告媒体への出稿の手配と運用、効果の測定を、広告主に代わって請け負う会社です。契約の形には、広告の運用だけを頼む契約と、ホームページの制作やSNS運用と組み合わせた契約があります。
前の節のスリーカウントは、公式サイトでGoogle、Yahoo!、Metaなどの正規代理店と書いています。ミライスタイルは、Web制作と集客運用のセットのなかに広告を入れる一方、サービス一覧では広告単体の項目も立てています。どちらが合うかは、広告以外の作業(ホームページの改修、SNS運用)も一緒に頼みたいかで変わります。
正規代理店や認定パートナーの表示は、確認項目のひとつです。ただし、見学会の予約を取る運用をした経験を直接示すものではありません。その経験は、運用する担当者に、直近の運用の進め方を説明してもらって確かめます。
工務店の広告運用代行は、どこまで任せられるか
広告運用代行で任せられる範囲は、会社ごとの契約で決まります。下の表は、見学会の集客を例に、運用会社に任せる作業と自社に残る作業を分けた分担の一例です。
| 作業 | 運用会社に任せる内容 | 自社に残る作業 |
|---|---|---|
| アカウントと計測の設定 | 広告アカウント、計測用のタグ、予約フォームとのつなぎ込み | 予約フォームの用意、予約の確認と返信 |
| 広告素材の制作 | 画像や文章の制作(契約に含まれるかは会社ごとに異なる) | 施工事例や会場の写真の用意、施主への掲載の承諾 |
| 配信の設定と調整 | 配信地域、年齢、予算の配分、配信の停止と再開 | 開催日、予約枠、締切の連絡 |
| 効果の測定とレポート | 表示、クリック、予約の集計と報告 | 来場者アンケートの回収と共有 |
| 見学会の運営 | この例では含めない(委託できるかは契約で確認する) | 受付、案内、来場後の連絡 |
右の列は、この分担例では自社に残る作業です。委託できる作業かどうかは、契約で確認します。広告の数字がよくても、予約フォームが使いにくければ予約は増えにくくなります。運用会社に渡す情報は、開催日、会場のエリア、予約の締切、見学できる内容の4つをそろえておきます。
依頼前に確認する5つの項目
ここからは、問い合わせの前に自社で確認する項目です。公式サイトに書かれていない項目は、見積もりの依頼で質問します。今回読んだ7社の公式ページのなかに、広告アカウントの所有者を書いたものはありませんでした。ほかの項目も、書かれている会社と書かれていない会社があります。
成果指標を、来場・予約で置けるか
広告の成果指標は、クリック数ではなく、見学会の予約件数と、広告経由の来場組数で置くことを勧めます。クリックが多くても、予約や来場が増えていなければ、見学会の集客としては成果になっていないためです。
来場単価とは、広告費を広告経由の来場組数で割った、来場1組あたりの費用です。予約件数だけを見ると、予約したのに来なかった組が混ざります。受付では、予約した組のうち来場した組と、予約なしで来場した組を分けて記録し、来場者アンケートで広告を見て知ったと答えた組を広告経由として数えます。広告経由に数える条件(広告だけを見た組か、ほかの媒体も見た組を含めるか)は、運用会社と先に決めておきます。見学会そのものの設計は、注文住宅のイベント集客の記事で扱っています。
来場単価で見ると、運用を変えた前後を同じ基準で比べられます。運営会社の事例は、一覧の運営会社の項に掲載しています。運用会社にも、予約と来場を成果として扱い、クリック単価ではなく来場単価で報告してもらえるかを聞きます。
少額のテスト配信から始められるか
最初の契約は、1回から2回の見学会に限った少額のテスト配信から始められるかを確認します。大きな予算を預けてから合わないと分かると、取り戻しにくいためです。
小さく試してから広げる進め方は、運営会社の事例にもあります。
別の会社で約400万円の広告費をかけても見学会の来場がなかった工務店C社では、現次がターゲット設計とクリエイティブから見直し、広告予算70,000円で見学会の来場2件を獲得しました(出典: お客様の声 C社)。
この事例で注目したいのは、予算の大きさではありません。誰に向けた広告かを決めて、画像と文章を見直したことです。予算が少なくても、ターゲットとクリエイティブが決まっていれば、予約が入るかどうかは確かめられます。
テスト配信を始める前に、次の4つを書面で決めておきます。
- 配信期間(開催日から逆算して、配信の開始日と終了日を決める)
- 広告費の上限(自社で決めた額。運用会社の提案額をそのまま使わない)
- 見る数字(予約件数、広告経由の来場組数、来場単価)
- 終了後の判断(続ける、条件を変える、やめる)
運用会社には、テスト配信だけの契約ができるか、最低広告費、最低手数料、最低契約期間があるかを聞きます。Web制作と集客運用をセットにしたプランの場合は、広告だけを短い期間で契約できるかも確認します。
広告アカウントの所有者と、契約を終えた後のデータの行方
広告アカウントは、契約書で所有者を決めておきます。アカウントには、配信の履歴、クリエイティブ、計測の設定がたまるためです。所有者が運用会社側の場合、契約を終えた後にそれらを受け取れるかは、契約書の定めで決まります。
Google広告のヘルプ「Google 広告アカウントのアクセス権の概要」(2026年10月確認)には、アクセス権の種類として、メール専用、読み取り専用、標準、管理者、お支払いとご請求が挙げられています。管理者は、ほかのユーザーのアクセス権を付与、変更、削除できます。管理者が1人だけだと、その人が対応できないときにタグへアクセスできなくなるおそれがあるため、複数人の設定が推奨されています。
この仕組みから、確認する点は3つに絞れます。自社のアカウントで運用するなら、自社の担当者を管理者に入れておきます。運用会社のアカウントで運用するなら、契約終了時のデータの受け渡しを契約書に書いてもらいます。Meta広告も、自社の担当者がどの権限で入れるかを、管理画面を見せてもらって確かめます。
見積もりを依頼するときの質問は、次のとおりです。
- 広告アカウントは誰の名義で開設しますか。
- 自社の担当者を管理者として入れられますか。
- 契約を終えるとき、配信の履歴、クリエイティブ、計測の設定を受け取れますか。
レポートに入れてもらう数字と、来場者アンケートの突き合わせ
レポートには、表示回数とクリック数に加えて、見学会の予約件数、広告経由の来場組数、来場単価を入れてもらいます。広告の管理画面に出る予約件数は、予約の完了を計測する設定をした範囲の数字です。Google広告のヘルプ「コンバージョン測定について」(2026年10月確認)には、広告を操作した後にウェブサイトで行われた申し込みや登録などの行動を、タグなどを使って計測すると書かれています。予約の完了が計測の対象になっているかは、Meta広告を含めて運用会社に確認し、受付の来場記録と照合します。来場したかどうか、成約したかどうかは、自社にしかない情報です。
| 見る数字 | どこで見えるか | 集める人 |
|---|---|---|
| 表示回数、クリック数 | 広告の管理画面 | 運用会社 |
| 予約件数(予約の完了を計測した数) | 予約フォーム、広告の計測の設定 | 運用会社と自社 |
| 全来場組数(予約なしの来場を含む) | 受付の記録 | 自社 |
| 広告経由の来場組数 | 受付の記録と、来場者アンケート(何で知ったか)の照合 | 自社 |
| 来場単価(広告費÷広告経由の来場組数) | 広告費と広告経由の来場組数から計算 | 運用会社と自社で確認 |
表の下の3行が、広告の数字と来場の実数をつなぐところです。来場者アンケートに「何で見学会を知りましたか」(複数回答)の項目を入れて回収し、月次の報告会で運用会社と突き合わせます。広告の予約件数が増えているのに広告経由の来場組数が増えていなければ、予約後に来場しなかった原因を調べます。
公式サイトでは、シンミドウが月次報告書、スリーカウントが毎月1回の運用レポート、ミライスタイルが月次の運用報告書と数値報告会を挙げています。報告の頻度だけでなく、広告経由の来場組数と来場単価が項目に入るか、次の施策がレポートに書かれるかを質問します。
手数料の計算方法を、仮の数字で確かめる
手数料は、広告費に対する割合か固定額か、最低額があるかの3点を、仮の数字で計算してもらって確かめます。割合型の手数料は、広告費が増えると手数料も増えます。固定額の手数料は、広告費に関係なく同じ額です。割合と最低額を併用する契約もあります。
次の計算は説明用の仮の数字で、どの会社の料金でもありません。広告費が月10万円、手数料が広告費の15%なら、手数料は1万5,000円で、合計は11万5,000円です。見学会のない月に広告費を5万円へ減らすと、手数料は7,500円になります。
ところが、最低手数料が3万円と決められている契約では、広告費5万円の月でも手数料は3万円で、広告費に対する割合は60%になります。割合だけを聞いて契約すると、広告費を絞った月に請求額の見込みが外れます。見積もりでは、広告費が多い月と少ない月の両方で、請求額を計算した書面を出してもらいます。
広告費とは別に、初期費用、広告画像の制作費、税の扱い(税込か税別か)も確認します。料金の構成と金額は、見積もりの内訳で確認してください。
広告費の上限は、相場ではなく自社の来場単価から決める
工務店の広告費に相場はあるか
広告費と運用手数料の相場の金額は、ここには掲載しません。相場として示される数字は、集計した地域、商品の価格帯、広告の種類が記事ごとに違い、自社の条件にそのまま当てはめられないためです。公的な統計で確認できた金額だけ、出典と時点を付けて使います。各社の公式サイトに掲載されている料金は、掲載されていても本文には転載しません。
工務店が広告費の上限を決める材料は、1棟あたりの粗利、来場から成約までの割合、見学会を開く回数の3つです。相場の金額より、この3つを自社の数字で置くほうが、判断に使えます。
許容できる来場単価の計算例(仮の数字)
下の計算は説明用の仮の数字です。自社の数字に置き換えて使ってください。
- 1棟あたりの粗利を300万円とします。
- 広告経由で来場した組のうち、成約に至る割合を5%(20組に1組)とします。
- 来場1組が生む粗利の平均は、300万円×5%で15万円です。
- そのうち広告費に回せる割合を2割と決めると、来場単価の上限は3万円です。
- 見学会1回に、広告経由で来場してほしい組数の目標を5組とすると、広告費の上限は5組×3万円で15万円です。
成約に至る割合は、過去の見学会の広告経由の来場組数と、そのうちの成約数から、自社で計算します。成約までの期間が長いため、直近の見学会の結果だけで決めず、前年同月などの記録も見ます。広告費に回せる割合は、経営の判断です。運用会社の提案額から逆算せず、自社で先に決めておくと、提案の妥当性を比べられます。
広告運用を外注するか迷っている段階の方へ
資料では、会社概要・特徴、業界支援事例、運用サービス内容をご確認いただけます。広告運用を外注するか、自社で続けるかを検討している段階でもご覧いただけます。
見積もりを依頼するときに聞く質問
見積もりの依頼では、金額より先に運用の進め方を質問します。次の7つを各社に同じ文面で送ると、回答を横並びで比べられます。
| 質問 | 聞く理由 | 回答の見方 |
|---|---|---|
| 見学会の予約や来場を成果にした運用の進め方を、直近の例で説明してください | 成果指標を来場・予約で置けるか | 予約件数と広告経由の来場組数の出し方まで話せるか |
| 少額のテスト配信から始められますか。最低広告費と期間は | 小さく試せるか | 最低額と契約期間が書面で出るか |
| 広告アカウントは誰の名義で開設しますか。自社の担当者を管理者に入れられますか | 所有者の確認 | 名義と権限を具体的に答えるか |
| 契約を終えるとき、配信の履歴、クリエイティブ、計測の設定は受け取れますか | データの行方 | 受け渡す範囲が書面にあるか |
| 手数料は何に対して何%(または固定額)で、最低額はありますか。広告費が少ない月の請求額を計算してください | 手数料の計算方法 | 多い月と少ない月の計算書が出るか |
| レポートの項目、提出時期、報告会の頻度は | レポートの中身 | 広告経由の来場組数と来場単価が入るか |
| 運用する担当者は誰ですか。担当が替わるときの引き継ぎは | 担当者の確認 | 見学会の運営を理解した人が運用するか |
回答は、長さよりも具体性で見ます。「状況に応じて対応します」だけの回答は、数字や書面を求めて聞き直します。
契約書で確認する4つの箇所
見積もりに納得したら、契約書で次の4つの箇所を読みます。口頭で聞いた内容も、後で食い違いが出ないように、合意した内容は契約書か書面に明記してもらいます。
- 契約期間と中途解約の条件(最低契約期間、解約の通知期間、違約金の有無)
- 費用の内訳(広告費、手数料の計算式と最低額、初期費用、制作費、税の扱い)
- アカウントの所有者と、契約終了時のデータの受け渡し
- 運用の担当と再委託(運用を担当する会社が、別の会社に再委託するか)
契約書や提案書に、来場や予約が必ず増えるという断定があれば、その根拠を聞きます。広告の結果は配信する時期、地域、広告の中身で変わるため、結果の約束を契約の理由にはしません。
よくある質問
Q. 最低でいくらの広告費から頼めますか。
最低広告費の有無と額は、会社ごとに異なります。この記事は金額を掲載していないので、見積もりの依頼で最低広告費と最低手数料を質問してください。自社で出せる上限は、前の節の計算で先に決めておけます。
Q. 広告運用は、外注と自社運用のどちらがよいですか。
広告の設定と改善を日常の業務に組み込める担当者がいるかで分かれます。担当者が他の業務と兼任で、配信の調整や数字の確認に時間を取れないなら、外注が選択肢になります。担当者が確保できるなら、まず1回の見学会を少額で自社運用し、手が回るかを確かめる方法もあります。外注を決める場合も、アカウントの所有者とデータの受け渡しは先に決めます。
Q. 広告アカウントは自社名義にできますか。
運用の方法と契約で決まります。自社名義で開設して運用会社に権限を渡す場合と、運用会社のアカウントで配信する場合があります。どちらの場合も、見積もりの段階で名義と権限を質問してください。Google広告では、管理者の権限を持つユーザーが、ほかのユーザーのアクセス権を変更できます。
まとめ
問い合わせの前に決めるのは、成果指標を来場と予約に置くこと、最初は少額のテスト配信にすること、広告費の上限を自社の来場単価から計算しておくことの3つです。会社の一覧は、その後の比較に使ってください。
掲載した7社の記載は2026年10月時点のもので、サービス内容や対象地域は変わることがあります。問い合わせの前に、各社の公式サイトで最新の内容を確認してください。広告アカウントの所有者や契約期間の条件のように、公式サイトのページで確認できなかった項目は、見積もりの依頼で質問すれば確認できます。
見学会の予約が入っているのに来場が増えないときは、広告の外側に原因があることもあります。広告の運用を変える前に、予約後の連絡と、当日の受付の流れを見直してみてください。
広告運用の進め方を、相談しながら決める
自社の見学会に合わせたテスト配信の進め方や、広告運用を外注するかどうかの相談も受け付けています。まずは資料をご覧いただくか、無料相談をご利用ください。